「競馬や競輪に…」 団地自治会の資金横領、容疑の72歳元代表理事を逮捕 (産経新聞)
団地自治会の資金約2600万円を着服したとして、警視庁町田署は業務上横領の疑いで、東京都町田市木曽東、無職、元山勝容疑者(72)を逮捕した。同署によると、元山容疑者は「競馬や競輪などに使った」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は平成18年5月下旬〜20年4月上旬、同市内の3銀行で、境川団地自治会の定期預金計5口座を勝手に解約し、現金計約2613万円を横領したとしている。
元山容疑者は15年10月から20年6月まで代表理事を務め、預貯金の管理などに関わっていた。銀行から満期連絡が来ないことに別の理事が気付き、不正が発覚。元山容疑者は1150万円を返したが、残金の返済が滞ったため、自治会が昨年3月に告訴していた。
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ゆったり 平安絵巻 都大路で葵祭(産経新聞)
約1400年の歴史があるとされる「葵祭」が15日、京都三大祭りのトップを切って、京都市内で行われ、みやびやかな装束姿の行列が新緑の都大路を練り歩いた。
午前10時半、平安装束の男女、牛車や馬などが京都御所(上京区)を出発。今年の斎王代、川崎麻矢さん(20)が十二単(ひとえ)姿で輿(こし)に乗って登場すると、沿道から歓声が上がった。
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長谷川等伯の心を映し出す本法寺(産経新聞)
【検定1級記者が語る京都】
メーンの桜の写真の撮影場所は上京区の本法寺。4月3日の午後6時前、日暮れ直前のため、境内も薄暗い。約200年前に建てられた仁王門に夕日のオレンジ色の光が差した光景は幻想的でもある。
昼間は、日の光を浴びて真っ白に輝いていた桜も日が暮れると、白い花も闇に紛れ込みしだいに消えていく。
堀川通よりひと筋東の小川通から朱塗りの本法寺の仁王門をくぐる。この寺の周辺は茶道家元の表、裏、武者小路の三千家の邸宅や茶道関係の店も軒を並べるなど、まさに茶道ゾーン。
約10年前、本紙で連載した「親と子の日本史」の中のエピソードのひとつとして長谷川等伯と息子の久蔵を取り上げたとき、本法寺を取材したことがある。
等伯が画家として名をなすため能登から妻子を連れて京都に出てきたとき、本法寺に身を寄せている。そのためか、本法寺本堂前とJR七尾駅前には同じ等伯の銅像が立つ。
それにしても、この寺の満開の桜と多宝塔、仁王門との組み合わせは、寺ノ内周辺の春の景色の中でも一、二を争うほどだ。
桜といえば、久蔵が描いた智積院(東山区)蔵の国宝「桜図」が有名。貝殻をつぶした胡粉(ごふん)を花びらに盛り、立体感を持たせたため、生き生きとしていた。等伯の後継者にふさわしい作品だった。
だが、この作品が最後になろうとは。
そして等伯が息子の死を悼むかのように描いたとされる絵がある。国宝の「松林図屏風(びょうぶ)」。通常は東京で展示しているため10年前は見ることがなかったが、現在、京都国立博物館で開催中の等伯展に出品されているというので、ひと目見ようと出かけた。
雨に煙る松林。墨の濃淡で遠近感を出す技は、等伯が四季を描いた屏風、ふすま絵の中にも登場するものの、松林だけを描いたその屏風の表現はずぬけ、静かに悲しみこらえる等伯の気持ちが手に取るように感じられる。
一時は狩野派をしのぐほどに隆盛を極めた等伯、久蔵の時代。しかし、その後の長谷川派の活動はというと芳しいものではなく、どこか寂しげな雰囲気が漂う。
まるで、夕闇に消える桜のようだ。(園田和洋)
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